うさぎ女王の著作をKindle Unlimitedを利用して読みました。
これ、雑誌『Badi』に掲載されていたコラムを集めたものだったんですね。しかもうさぎ女史が死にかけ経験をした後の出版…。ということは、『五時に夢中』降板後ということで、散々取りざたされた精神的に不安定な要素が垣間見えると思いきや、いつものうさぎ節でございました。
実は私、週刊文春で『ショッピングの女王』を連載していた当時は毎週むさぼるように読んでいて、税務署とのバトルがエスカレートして、さらに整形やデリヘル挑戦したころには日本を離れたこともあり、うさぎ女王の執筆したものを読む機会をうしなっていました。ですので、五時夢に出演していたころや降板騒動のころのことはニュースサイトで目にする程度でしたので、むしろそれでもこれだけのお仕事をその間もこなしていたのかーと驚いた次第です。
さて、この本。女子高あがりの女性たちと、ゲイコミュニティに染まっているゲイ男性を比較して言及した箇所がとても印象に残っています。いわく、女子高育ちの子たちは「異性の目にさらされることがないので、独自路線を突き進む」という論説。公立共学中高で育った私としては、女子高ほど「女」を知ってる人たちはいないのではないかと、これまではむしろ逆のことを思っていました。女子高の子たちのほうがおしゃれだし、大人びてるし、いつも彼氏を連れてるし…。しかしうさぎ女史いわく、そうではない、と。おしゃれも好きなことをしているだけ、だから腐やオタクになる子も多い、好きなことを異性の目を意識せずに突き進むから。
以前にも書きましたが、私は自意識過剰な若者でした。常に「誰か」の視線や評価を気にしていました。それは時に男性だったり、親だったり、年上の友人たちであったり、年下の後輩たちであったり、とにかく四方八方からの視線を常に(勝手に)感じていました。それでもモテとかキラキラにはいかなかった。どちらかというと、男友達の中に紛れ込んでしまいたい人でした。そんなところから覗く女子高育ちの女の子たちはキラキラしていてとてもまぶしく、彼女たちと鉢合わせしてちょっと笑われたりしたものなら(自分のことじゃないとしても)己の不格好さにいたたまれなくなったりしたものです。
しかしあのキラキラの正体が男の目を気にしたものではなかった、と今になって知り、ハンカチをキーッと噛みしめたくなりました。まさか!まさかそんな!!
そう考えると、女子というのは無敵で強いものなんだなぁ…と。ギャルブームもさもありなん。ゲイカルチャーうんぬんよりも、女子の強さの源を見た気がして、恐れ入ったのでした。。。