ここに暮らす意味。
経済的に自立して暮らすということは、なんらかの自信に繋がると思っている。
うちの実家はいざとなったら帰ってきてもいいよと言えるほどに物理的・精神的な余裕があるのだが、親兄弟にも色々な事情があるし、子どもの教育などについても話し合い、結果としてここで暮らしている。
ここに暮らす上でさまざまな問題もあってしんどいことも多いけれど、自分で稼いだお金で生活費を払い、子供を学校に通わせているということに対して、私はすごく満足している。
昨年は今までよりも広い(家賃の高い)部屋に引っ越しもした。年末には家族(猫)が増えた。それでも生活レベルを落とさずに暮らせている。引っ越し当日、荷物を運び込んだ部屋を眺めながら「出世したなぁ!」と自分を褒めた。
そう、褒めたのだ。
自分の力で暮らしを整えること、すごく裕福なわけでもないし賃貸住まいだけれども、それなりの生活を維持し、子どもにも不自由させるわけでもなく、猫を2匹養い、自分の稼ぎで暮らせていることがどれほどの自信になっていることか。
親元に帰ることはたやすい。庇護してもらい、親と仲良く暮らすのもいいかもしれない。でも、それでは私は駄目になる。子どもをそんなことに巻き込みたくないし、私ももうあんな思いはしたくない。それに日本で、自分の稼ぎだけでは今の生活レベルはきっと望めない。そもそも40オーバーの中年に割りのいい仕事があるかどうかわからない。
いざとなったら帰れる、だから踏ん張れる。
次のボーナスの使い道はロボット掃除機にするか新しいテレビにするか悩めるのは幸せだ。自分の稼ぎで子どもと猫2匹をおなかいっぱい食べさせられて幸せだ。旅行の計画をたてる余裕があって幸せだ。
私、えらい。がんばってる。
よくやってるじゃん。
明日は今日よりいい日になるよ。きっと。