また、明日。

マイペースにやってます。

ドラマ 『ワンダーウォール』

7月25日、BSプレミアムであるドラマが放送されました。

学生寮をめぐる物語です。

 

 

www.nhk.or.jp

 

 

すべての思いはこのツイートに込めちゃったので、あまり多くを語ることは今更できないんですが、特に最後の15分間には「すごいものを見た」という言葉しか出てきません。

 

 

実在する京大吉田寮をめぐる闘争をモデルとしていて、脚本家の渡辺あやさんは取材を重ねてこの脚本を書いたそう。渡辺あやさんといえば私が最も愛する朝ドラ『カーネーション』の脚本を書いていて、それだけでもうめちゃくちゃ信頼しているんですが、今回も期待を裏切らないというか、それ以上のすごいものを作ってくれたな、と全力で崇め奉りたいところです。

 

演出担当は25歳の前田悠希さん。京都局のスタッフさんらしく、今回が初ドラマ演出だったそう。学生に近い年齢という、彼自身の経験や距離感がうまく反映された作品…とも言えるんでしょうけれど、ご本人に制作にあたって思ってることとかじっくりと、もっと聞きたいところです。

 

otocoto.jp

 

プロデューサーさんの言葉が少し載ってる↓

news.walkerplus.com

 

ドラマのイントロ部分がマイケル・ウィンターボトムの『ひかりのまち』にちょっと似ていて、終わりの5分ほどもちょっと似てて、そのみずみずしさと生々しさだけでも個人的にはグッときたんですが、それに加えて出てくる役者さんたちの垢ぬけてなさは「1500人のオーディションの結果がこれか!」といういい意味での驚きもあり、そこに投入される成海璃子の美しさ(白いニット着せた衣装さん、天才!)がまたすごくよいです(彼女の役柄設定考えるともっとグッとくる)。あと、寮の中の雑然とした感じ、美術さんや照明さんすごいな!!!生々しいな!とそこもすごかった。

 

色々と設定やらセリフやらで心を動かされたものはあったのですが、その中でも特にHPでも使われている

 

「そこは、この世から消えようとしていた」

 

という言葉の選び方にはすごく唸らせられていて、たぶんここは「世界」でもよかったんだろうけれども「この世」という言葉を選んだその感覚、そこに込められた作り手側の想いみたいなものにはものすごく考えさせられていて、余韻に今も浸っています。

 

音楽もピアノにストリングスがかぶさっていく構成がすごくツボでした。最後のセッションも含めてぜひ音源化してほしい。テーマ曲だけでも、セッション部分だけでも。ぜひほしい。

 

公式HP、ドラマが終わったら消えてしまってたんだけど、再放送が決定したらHPも復活。各キャストのところをぜひ読みこんで再放送に備えてほしい。それだけで最後の10分、もっと深い余韻に浸れます。

 

 8月25日(土)16時からBSプレミアムで再放送決定。

 
togetter.com