映画 『ダージリン急行』
数年前、インドで寝台列車に乗りました。
西にあるジャイサルメールという街から、友人が手配してくれた列車に息子と二人で乗りました。デリーまで14時間くらいだったかな?夕方のまだ明るい時間にジャイサルメールを出て、ジョードプルやジャイプールを経て早朝デリーに着きました。
列車の中ではごはんが出たり(オムレツを食べた記憶)、チャイワーラーが回ってきて1杯10ルピーで小さな紙コップにチャイが買えたり、草っぱらを走る線路の脇で数名並んで立ちションする男性の姿を車窓から見たりしました。
列車の中は時間がゆったりと流れていて、色んなことをとりとめもなく考えたり、本を読んだり、眠る息子の顔をみたりして過ごしました。特に大きな事件もなにもなく、人生を変えるようなことも起きなかったけれど、あのゆったりした時間は私の中に根付いています。
映画を見ていて、騒動の合間に挟まれる人々の生活やそこに流れる時間や空気が、あの時の旅を思い出させてくれました。
ダージリン出てこないけどね。
英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: マイケル・ブース,寺西のぶ子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
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