また、明日。

マイペースにやってます。

傷つく心と角膜

猫が怪我をした。

 

ある日、帰宅すると先住猫の目から大量の涙。目もきちんと開けていられない様子。キッチンの隅っこでじっとしていて出てこない。潜りこんで近くで見てみると、ビー玉のような目の中に血が滲んでる。猫の目は開いたり閉じたりする瞳孔の部分に、半球体のガラス玉みたいな部分がかぶさっている。その中で出血している。

 

すぐに獣医へと駆け込み、目の傷の具合を様々な角度から確認し、眼圧を測り、涙の量を確認し、血液検査をし、薬を塗り、抗生物質と抗炎症剤を注射して、目薬をもらって帰宅した。その日は2時間おきに目薬をさしてくれ、との指示があったのでほとんど寝られず。

 

翌日、再度獣医を訪問すると、出血は止まって眼圧も改善しているとの言葉。それからは感染症を予防するために抗炎症剤や抗生物質を飲ませ、瞳孔が固まってしまわないように(?)開く薬を点眼する、というのが続いている。

 

大晦日にやってきた新人猫はまだまだ小さく、遊びたい盛り。一方、先住猫は既に8歳と老年に差し掛かりつつある。元々気性がおとなしく、一人でのんびりしたいタイプには遊び盛りの雄猫との同居はストレスも多いはず。だからこそ色々と配慮していたのだが、まさか怪我をすることになるとは。

 

こんなことになったのは私の見通しの甘さもあるので、心が痛い…。先住猫にはただでさえ我慢を強いることが多く、申し訳ないと思っていたのに…と自責の念にかられつづけている。

 

ここのところ精神的に色々と削られることが続いていたぶん、家族が拠り所だったのに、まさか家の中でこんなことが起きるとは。

 

失明するようなことにはなりませんように。。。と思いながら、毎日点眼投薬とできることを続けている。

 

でも、なかなか薬飲んでくれないんだよね…。

 

 

anngleさんのコラム 第36回 『トゥクトゥクの現在』

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バンコク観光の象徴ともいえるトゥクトゥクですが、両親が来たときに父が「トゥクトゥクに乗りたい」って言い出したんです。「いやー、父も案外ミーハーだわー」と思っていたら、

 

「子供の頃に走ってたオート三輪が懐かしくて」

 

タイのトゥクトゥクは日本からODAで出荷されたものが起源ともいいますし、そりゃノスタルジックにもなりますね。 ってことで、父と一緒にトゥクトゥクに乗ったんですけど、とってもとっても嬉しそうでした。「バンコクは30年前の日本みたい」という人は、こういう思い出が背景にあるんでしょうね(父の場合は60年位前の記憶ですけど)

 

そんなバンコクトゥクトゥクのお話です。

 

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お題 『おばあちゃんの思い出』

 お題「おばあちゃんの思い出」

 

物心ついたときには、母方の祖母のことは「おかあちゃん」、父方の祖母のことは「おばあちゃん」と呼びわけていた。理由はわからない。

 

母にそう呼ぶようにいわれていたのかと思っていたのだけれど、母に聞くと「気づいたらそうしていた」という。同居していた父方の祖母になんらかの配慮をした結果、子どもの頃の私が決めた呼び名なのだろう。

 

母方の祖母は穏やかでいつも微笑んでいる人だった。女学校も出ていて、読み書きも洋裁も和裁もお料理もなんでもできたけれど、家族の世話をして暮らすことが彼女の大きなミッションだった。結婚後に婚家から呼び戻され、弟や妹の結婚相手を探して住むところを用意し、家や不動産のメンテナンス、地元の神社のお世話や、お寺の檀家総代なんかも努めていた。3ヶ月に1回くらいの頻度で兄弟が集うときはお酒やジュースを酒屋に頼んでケースで買い、煮物や赤飯などを20人分くらい用意して、子どもたち(祖母からみた甥・姪。10人くらいいる)のためにお菓子も用意して、帰るときはお土産まで持たせてくれた。私も鰹節を削るお手伝いをしたけれど、あれだけの人数の食事を準備するだけでも大変だったと思う。

 

遊びに行くと、カートをひきながら買い出しに行くのについていった。なんてことない日常の一コマだけれど、今もその道を思い浮かべられる。魚屋さんに顔をだし(今思うと、あれは私の顔を魚屋さんに見せたかったのだろう)、八百屋で野菜を、スーパーでお菓子を買ってくれた。ときには眠くなった私の手をひいて励ましながら歩いてくれた。その道の途中にクロロフィルの看板をかかげた家があったのも覚えている。

 

祖母には色々なところに連れて行ってもらったが、多摩川園遊園地に祖母と曽祖父と三人で菊人形を見に行ったことがあった。ポカポカと温かい日だったと記憶している。記憶の中の菊人形はとても大きく、菊の花の上に白塗りの顔と髷をゆった頭が乗ってるのはおかしくて「よくこんなもん考えたなぁ」と思っていたけれど、その横で品評会に出ていた鉢植えの菊はどれも立派で、土いじりの好きな曽祖父は一鉢一鉢じっくり見つめていた。

 

途中で私が退屈していることに気づいた祖母が、乗り物にのせてくれた。長いブランコ状の乗り物で、ぐるぐる回るなるやつだ。たぶんブランコに似てるから、と思って乗せてくれたのだろう。しかし乗り物が動き始めて足が地面から遠く離れ、遠心力で身体が外側にふれるようになって怖くて仕方なくなった。このまま落ちたらどうしよう、と思った。鉄の棒一本しか頼れるものはない、ということが怖かった。遊具の向こうで祖母と曽祖父が笑っていた。彼らに私が怖いと思っていることを知らせてはいけない、と思って手をふったり笑ったりした。何周回ったかわからない。乗り物を降りて祖母のもとに戻ったときには、笑顔で「楽しかった」といった。祖母はいつものように穏やかに微笑んでいた。

 

祖母は亡くなる前日も、同じようなおだやかな笑顔で私の訪問を喜んでくれた。小さくなった祖母は長くないだろうな、と思わせるに十分だったけれど、あのおだやかな笑顔は私のあこがれであり続けている。

anngleさんのコラム 第35回 『副業はタイではよくあること』

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副業はタイでは認められていることも多くて、独立の足がかりにする人、お小遣い稼ぎにする人、家族や親戚の仕事を手伝う人などいろいろです。

 

一番成功してるなーと思ったのは記事に書いたケースですが、一番びっくりしたのはゴルフのインストラクターでしょうか。副業でそれって、これまでどういうキャリアを積んできたのかしら???他にも、メッセンジャーさんが副業でバイタクやってたり、翻訳で給料とほぼ同額稼いでる人がいたり、なかなかおもしろいタイの副業事情についてまとめています。

 

日本だと副業禁止の所も多いし、ダブルワークって「お金が足りない」からやる傾向が強いと思うんですが、タイの場合はほんとに前向きで、「時間あるから!」ってどんどんチャレンジしていくので見ていて面白いです。もちろん副業⇒独立⇒失敗⇒会社勤めにカムバック、という知り合いもいるので、成功した話やいい話ばかりではないんですが、とにかくチャレンジ!やってみよう!っていうバイタリティが大好きです。

 

私もいくつかアイディアはあるんだよね~。友達と一緒にやってみようかな~。

 

anngle.org

 

私の体は私のものであり、私の人生は私のものだ

これ、ほんっと腹立つというか、どうでもよかろうよ!と思ったニュース。

 

www.huffingtonpost.jp

 

いや、どうでもよくはないんだけど。

 

フェミニストだとかそうじゃないとか、なんでそんなにラベリングしたがるんだろうか。じゃあ、いつもいつも胸を隠して、腕も出さずにいればフェミニストを名乗っていいのだろうか。そもそもセクシュアルかどうかは国や文化や時代によっても異なるわけで、それを「自らの意思で」「納得した上で」「選択できること」が大事なんじゃないのか?

 

 19世紀イギリスなら足出してただけでアウトだ。当時のイギリスは椅子の足すらカバーする時代だった。「足」って単語すら言えなかった。現代タイにおいてはノースリーブはセクシーすぎるからオフィスではNGって価値観があるし(それすら社会階層や会社の規模等によっても異なる)、マレーシアに行けばまた違う。セクシーかどうかなんてそれだけ時と場所によって揺らぐ価値観なんだから、それを自分で選択して表現する自由を持つことのほうが大事だと思う。

 

エマはなんらかの理由でこのグラビアにOKを出した。彼女は自分のことを自分で決めたい、決めるべく自分の権利を主張しているだけ。彼女がこのグラビアでトップレスになったのは、そのときにトップレスになるという「選択」をしただけだ。それが「フェミニズム」というならばそうなんだろうし、それが別の名前で呼ばれるならそれでいいじゃないか。大事なのはラベルじゃない、彼女が自分で「選択した」ことだと思う。

 

これが男性俳優だったらどうか?例えば、キアヌ・リーブスなら?彼がトップレスで雑誌に載っていたら誰かが何かを言っただろうか。キアヌはセクシュアリティについてリベラルな考えの持ち主(と思われる)で、自身のセクシュアリティへの噂を引き合いに出してLGBTを擁護したこともある。多少、揶揄されることはあるかもしれないけれど、トップレスになったことを「LGBT擁護しておいて!」と非難されることはないだろう。

 

エマの体は彼女のものなので、彼女が納得してトップレスになるならいいじゃないか。今後、ベッドシーンとかあってもいいじゃないか。彼女が彼女の身体と人生をどう使おうが、それは彼女個人の自由であり、彼女に限らず女性全体の自由であってもいい、と声をあげてもいいじゃないか。

 

ここまで書いてエマの反論が出てきてる。かなり感情的にみえる。彼女にとってはこの論争がすごく馬鹿げていて、意図したことが伝わっていなくてがっかりしたんだろうな。 

 

www.huffingtonpost.jp

 

↓これ読んでて、マドンナがゴルチェデザインのビスチェを着て訴えてきたことは、2017年までなにも変えてこなかったのか?と失望している。

www.huffingtonpost.jp

 

 

anngleさんのコラム 第34回 『私たちのそばにいるタイのお金持ち』

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身も蓋もない、下世話な話ですけど、今回はお金持ちのお話。

 

タイっていまだに「後進国」扱いで、ジャングルが広がってて、自然に囲まれてて、というのを想像している人も多いと思うんですが、バンコクはむしろコンクリートジャングル。今や「中進国」として経済発展しまくってます。

 

「お金持ち」ってどういう人たちのことをいうか、という定義の問題もあるんですが、あまり日本では聞かないような話、日本で私の周りでは聞かなかったような話がいくつかあるので紹介しました。

 

そういえば、会社のドライバーさんも実家が「お金持ち」なので(事業をやってるらしい)、車を運転するのが好きだから「趣味」で仕事をしてるって言う人がいます。。。

 

anngle.org