また、明日。

マイペースにやってます。

中年と人付き合い

この歳(オーバー40)になると、色々な変化が訪れる。

 

よく言われるのは身体の変化で、更年期に突入しつつあるとか、痩せにくくなったとか、歯が悪くなったとか、白髪や髪質の変化や老眼なんかはよく知られている。かくいう私も一通りこのあたりのことを実感していて、老眼と白髪はシャレにならないレベルで進行中だ。

 

次に心の変化。色々なことが億劫になったり、ある程度の耐性がついて「まぁいいや」で済ませられることが増えた。いわゆる「人生経験」も一通り終え、日々のささやかな楽しみに幸せを見出すような暮らし方をするようになったり、外で飲み歩くよりも家で過ごすことを好むことが多くなったりする。体力がないとかいうだけではなく、人生における「お祭りタイム」が過ぎて、日常を受け止めるようになったとでもいおうか。

 

その結果、人付き合いの仕方が変わった。面倒だと思う相手とは自然と疎遠になるし、自分の体調や気力を優先できる人、似たような年齢・境遇の人との付き合いが増えた。会う場所も地元の居酒屋やカフェだったり、誰かの家だったりで「昼間の2-3時間」なんてことが増えた。「昼間の2-3時間」で話せることなんてちょっとした近況報告と、家族の話くらいだ。正直、そんなに深い話しをしているようなことはあまりない、気がする。

 

最近思うのだけど「家族ではない誰か」と楽しく過ごせる時間は「2-3時間」が限界なようだ。昔のようにとりとめもなく何時間も何時間も話せるような気力も体力も共通の話題もそうそうなくなってきている。子育ての悩みや、学校の話なんかあれば万々歳。ただ、そうなると家族の愚痴にもつながりかねないので、人によっては避けるかもしれない。ママ友よりも気楽な関係だけど、「限界値」を超えてまで無理に一緒にいるのもつらくなる。だからこそSNSやブログでそれぞれの近況を折に触れアップしておくと「こんなこと言ってたけどどうした?」「この間のお店素敵だったね。あれはどこ?」なんてネタにしやすい。これは人付き合いをする上で非常にいい近道だ。ほどほどにSNSでつながり、好きなことや家族のネタを確認していいね!を押し合い、時々メッセージを交わし、直接会うのは「お祭りタイム」だと思ってエッセンスをしっかり味わえばいい。

 

とかく中年は忙しい。

 

仕事に家事に育児に、人によってはまだまだキャリアアップのための勉強をしていることもある。体の変化に心の変化、ライフスタイルもまだまだ変化している中で、「お祭りタイム」を楽しめる相手と時間は貴重だ。それらを意識しているからこそ、SNSを活用して薄くでも長くつながっていたい。今はそれでいい、この忙しい中年を駆け抜けたアトにゆっくり付き合える関係が残っていれば素敵だし、それを意識して付き合えれば最高だ、と今は思う。

 

この「中年」というトンネルを抜けた後の景色が楽しみだ。