また、明日。

マイペースにやってます。

たまこ、乳がんかもしれないってよ(その後)

昨年、乳がん疑惑が持ち上がり、こんな記事を書きました。

 

tamako99.hatenablog.com

 

その後のフォロー検診でも疑惑は消えず、「とにかく、こういうときは4回検査して確定診断を出すものだから」ということで、その4回目を待っている状態でした。

 

 

そして迎えた4回目の検診、1年ぶりに会社の定期検診を受けてきました。

 

結果から言うと、懸念されていたしこりは「消えてなくなっています」とのこと。1年後の検診でまた見てみましょう、ということで、乳がん疑惑は消えました。ばんざーい!

 

超音波検査の折、かなり念入りに先生が見ていて、わきの下のリンパ節まで何枚も撮影していたのでちょっと心配していたのですが、何もないということで一安心です。

 

とはいえ、ガン家系でもあるので気を緩ませず、定期健診は欠かさないように、セルフチェックもこれからはしていかないといけないでしょうね。

映画 『ダージリン急行』

 

ダージリン急行 (字幕版)
 

 

数年前、インドで寝台列車に乗りました。

 

西にあるジャイサルメールという街から、友人が手配してくれた列車に息子と二人で乗りました。デリーまで14時間くらいだったかな?夕方のまだ明るい時間にジャイサルメールを出て、ジョードプルやジャイプールを経て早朝デリーに着きました。

 

列車の中ではごはんが出たり(オムレツを食べた記憶)、チャイワーラーが回ってきて1杯10ルピーで小さな紙コップにチャイが買えたり、草っぱらを走る線路の脇で数名並んで立ちションする男性の姿を車窓から見たりしました。

 

列車の中は時間がゆったりと流れていて、色んなことをとりとめもなく考えたり、本を読んだり、眠る息子の顔をみたりして過ごしました。特に大きな事件もなにもなく、人生を変えるようなことも起きなかったけれど、あのゆったりした時間は私の中に根付いています。

 

映画を見ていて、騒動の合間に挟まれる人々の生活やそこに流れる時間や空気が、あの時の旅を思い出させてくれました。

 

ダージリン出てこないけどね。 

 

英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

 

ジャイサルメールからの寝台列車の中で読んでた本。 

映画 『キングスマン:ゴールデン・サークル』

みましたよ、遂に!

ありがとう!ありがとう!ありがとう!!

 

www.foxmovies-jp.com

 

スパイガジェット満載!アクションばんばん!そこに帰ってきたコリン・ファースマーク・ストロング、そしてチャニング・テイタム!!!!!と、めっちゃもりもりもりあがって見てましたけど、

 

 

エルトンいらないよね(バッサリ)

 

 

そもそも80年代のセルフパロディなの、あれ?あの頃のエルトンが好きなイギリス人(50歳以上)にはウケるだろうけど、私はちっとも好きじゃないのですごくどうでもよかった。それに見るからにアクション無理そうなおじいちゃんにアクションシーンは…。あれは冷めた…。

 

 それはさておき、

 

コリン・ファースの見事な変身ぶり!スウェット着て緩んだ表情と覇気の無さ VS スーツをバリっと着こなして戦うジェントルマンの姿のギャップには燃えた…。かっこよすぎ…。

 

一方、期待してたチャニング・テイタムはあまり活躍の場がなくて残念。ポスターにも大きく載ってるのに…!!!!続編あるんでしょうから、そっちでの活躍を期待します。あと、もっとエロくていいのに…って思って見てた(←ゲス)

 

正直、ストーリーはどうでもよくて、スパイガジェットとアクションシーンがすごく楽しいので、それだけで充分。あと、男の心意気がね!なんかよかったよ!なんか!!

 

それにしても

 

ジュリアン・ムーアは何してもチャーミングだった。

 

f:id:tamako99:20180207110444p:plain

 

続編待つ。

 

米澤穂信 『満願』

 新年2冊目読了。

 昨年夏に本屋さんでよく見かけた本です。

 

本屋さんのポップにこのミスだとか文春のミステリーベストに選ばれたとか書いてあったので、思わず買ってしまいました。しかしそのまま積読に。 ようやく読むことができてよかった、よかった。 

 

満願 (新潮文庫)満願 (新潮文庫)
 

 

こちらの本は6本の短編からなっています。各お話のタイトルやあらすじなど、そのあたりのことはアマゾンの内容紹介なり、ブクログなり、Wikipediaを読めばわかるので省きます。

 

この方の作品は初めて読みましたが、女性がいいですね。いい味をもった女性がたくさんでてきます。そしてどの女性も一人でしっかり立っている。清々しいほどにみんな一人で立っている。ただ、その奥にはやはり様々な「決意」があって、誰にもそれを見せずに踏ん張っている部分もある。そこが「恐ろしい」と思われてしまうものだったりする、のがこの本に出てくる女性たちだと思います。

 

正直、作品ごとに「あ、あのひとの○○に似てる」と思う部分もあったりするのですが、個人的には『死人宿』『関守』『満願』が好きです。

 

『満願』は奥ゆかしい女性に似合った奥ゆかしい文章でした。あと、母方の実家の建物と縁側と庭、床の間にいつも飾ってあった掛け軸を思い出しました。それから、地元からさほど遠くない場所のだるま市のことも。そういう小さな思い出をそっとなぞるような文章が、とても優しくて気に入りました。

 

www.jp-spiritual.com

通学路にあるお社に、誰かがこの市で買っただるまを置いていた。

桐野夏生 『だから荒野』

早速、新年1冊目を読み終わりました。 

だから荒野 (文春文庫)

だから荒野 (文春文庫)

 

 

あまりこの本に対しての予備知識がなかったので、読み始めてすぐに精神的に削られすぎて途中で放り出すところでした。私は、家族といえども「所詮は他人」であり、それぞれがそれぞれの視点で人生を生きている、と常々思っています。ただ、これに気づくまでは結構な時間がかかりました。実はこの本の前半にかかれていることは自分にも覚えのあることなのです。

 

実家に帰るたびに思うのですが、「言葉が足りない」ことが家族が喧嘩するときの一番の原因だと思います。相手の考えることや感じていることが「わかっている」という前提で生活したり会話している部分が非常に大きい。でも、親だって兄弟だって子どもだって、所詮は「自分じゃない誰か」でしかない。相手が自分の行動や思考・好みをわかってくれなくても怒る必要はないはず。だけど、「どうしてわかってくれないの!」という気持ちが(なぜか)あるからイライラしてしまう。でも、相手だって説明してもらわなくちゃわからないし、言葉や行動で伝えてもらわないと「嫌になる」。職場や友達との間ではできることが何故かできないのが家族、という気がします。それはやはり「遠慮の要らない関係」「親兄弟だからわかってくれるはず」という錯覚が原因ではないでしょうか。でも、家族だって「自分じゃない誰か」でしかないのです。

 

喧嘩になったり、お互いの考えに齟齬が生じた場合、他人にするように相手に対して思いやりをもって伝えられればいいのですが、「遠慮がない」ために感情のまま当たることもままあります。それがある程度許されるのが家族でもありますが、でも誰だって踏みにじられ続けたら消耗して嫌になってしまうでしょう。その疲れ果てた心と関係のはての逃避行、それがこの小説で描かれていきます。

 

きっとどこの家族でも大なり小なり同じようなことがあるでしょう。さらに家族間に序列があるような「錯覚」があると、なおさらでしょう。家族こそ「お互い様」で、よりかかってじゃなくて「支え合って」構成されているのが理想。でも、なぜか「俺が稼いでるんだ」とか「俺は兄貴だ」とかなんらかの理由で力関係に上下がついたりする。さらに親や親戚からの言葉や態度で上下がある気がしてしまう。これこそが「呪い」。小さな「家族」という社会に縛られる呪いです。

 

その呪いを、もっと大きな社会に飛び出していくことで跳ね除け、受け入れ、抗う力をこの主人公はつけていきます。それに引きずられるように、家族のひとりひとりが家族という小さな社会を飛び出し、いままでいた場所に感じていた違和感や不快感を見つめ直します。ある意味でこの本に登場する家族は全員が「世間知らず」ともいえるのではないでしょうか。

 

それにしてもここに描かれる家族の姿は、まさに「明日は我が身」。日々のことに追われて、息子の好きなことや息子が産まれた時の嬉しさを忘れないよう、丁寧に向き合っていかないとなぁ…と思わされました。

 

しかし桐野夏生の本は、こちらが油断してると刺されるな…。 

tamako99.hatenablog.com

 

2018年の抱負

あけましておめでとうございます。

ついに2018年がやってきました。ということで、今週のお題「2018年の抱負」です。

 

まずは昨年の抱負を振り返り、総括してみます。 

tamako99.hatenablog.com

 

1. お料理の盛り付けセンスを磨く

すみません、間に合いませんでした(笑)

 

2. 本を読む

多分、一昨年以上に読んでない…。そんな中、矢部太郎さんの『大家さんと僕』がよかったです。これは断然おすすめしたい。私が太郎ちゃんファンだということを差し引いてもこれは最★高です。  

大家さんと僕

大家さんと僕

 

 

 3. 人に会いたい

今年は10代の頃からの友人(数名)と会いました。古い友達の心地よさと気安さにはすごく癒されました(本当に「癒された」という言葉がぴったり)。ある会合では終電を逃すほどに他愛もない話しをして盛り上がりました。翌日仕事のあった人もいたのですが、「ほんと何やってんだよー」って笑いあえる、そんなことが嬉しくて仕方なかったです。

 

4. ヨガを続ける

週3目標でやってましたが、11月12月はあまりやれなかったなー、と反省。でも期間限定でヨガ教室行ってみたりもして、だいぶヨガの楽しさをわかってきたし、身体にもいいなぁ、と思えるようになってきました。特に四十肩予防にいい…。

 

5. タイ国内を旅する 

全然できてません…。

 

 

というわけで、あまり達成はできてないのですが、それなりに充足した1年だったかな、と思います。個人的にはものすごく苦しんだ、というか苦しいことを見つめ続けた年でしたが、それも最後には乗り越えて晴れ晴れとした気持ちになれたのでヨシ。

 

 

で、今年の抱負(前置き長い)

 

1. 本を読む

今年こそは!積ん読を片付けるぞ!!!いや、片付けたい!(ひかえめに)

昨年、あまり本を読めなかったのは大河ドラマにドハマりしたこと、だと自分では思っています。『おんな城主直虎』のみならず(録画も2回くらいみてた)、『北条時宗』やら『葵 徳川三代』の総集編、『風林火山』や『平清盛』の再放送を見ていたら本を読む時間がなかった。テレビとネットは時間泥棒と言いますが、それを痛感しました。

今年の大河ドラマは幕末ものです。私はあまりあの時代にも事件にも興味がないのでスルー予定。その代わり、週末はゆっくりと本を読む時間を取りたいと思います。

 

2. 人と会う

今年も10代からの友人と20代の頃からの友人と会う予定がすでに決まっています。社会人になってから仲良くなった仲間たちとも会う機会を作ろうとも思っていますし、タイ国内の別の街にいる友達にも会う予定があります。他にも一緒に旅しようと話している友人知人もいるので、ひとつひとつ形にしていきたい。

 

3. からだづくり

ヨガもそうなのですが、筋トレも少しずつはじめています。ひとりで続けるのは大変ですが、幸いにして息子も一緒にやるというので、ふたりではじめました。心肺機能と下半身の強化を考えて、ランニングも今年後半までにはじめて習慣づけたいと考えています。社内でも結構流行っているので、誰かと一緒に励まし合えたらなぁ。

 

4. 美容

昨年最後のブログにも書いたのですが、シミがね!シミ!シミが気になる!!なので、自分に手をかけて少しでも見苦しくないようにしたい。どうせ年取るなら美しくとりたいので。 かかとケアもちゃんとやりますよ!(←ワタシ的急所)

tamako99.hatenablog.com

 

 

と、今年も昨年とあまり代わり映えしない内容ですが、昨年の反省点を受け止めてしっかりと改良していきたい、と思います。

 

さて、今年最初の1冊はこちら。今夜からはじめます。 

だから荒野 (文春文庫)

だから荒野 (文春文庫)